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スポーツ選手のための整体(スポーツ選手の以外の一般の方への施術も可能) 木村操整体院


おえておかないといけない

スポーツの右と左の違い

 

体は左右対称には出来ていません。例えば、右脳と左脳、臓器の位置、それに伸びる神経など体は左右非対称にできています。

このため、体の左右の特性も違ってきます。

スポーツ動作の中でも右と左では違いがでてきます。

この左右の特性を考慮しないで指導を行なってしまうと大きな過ちを犯すこともありますので理解しておく必要があります。

 

よくある過ちで例を出すと、野球の投球指導で、右投げの指導者が左投げの投手を教えた場合(あるいはその逆)に左投手に右の投げ方を教えてしまい上手く投げられなくなることがあります。

プロ野球で大型新人投手がキャンプ中にプロ野球の指導者にフォームを改善され、その選手が全く結果を出せず苦労するケースがかなりあります。このケースでは指導者と選手の利きの違いから来ることが多いです。つまり、右の一流の動作を左に当てはめる(あるいはその逆)ことで失敗が起きているケースが多いと思われます。

 

 

大まかに右と左の特性をいくつか紹介します。

 

まず、手を前で合わせて左足一本で立った状態で誰かに前から手を下に押してもらいます。そうするとあっさり体が前に倒れてしまいます(写真1)。

 

しかし、同じく左足一本で立って、今度は後ろに手を合わせて、後ろから手を下に押してもらうと、今度は全体重をかけても楽に立っていられます(写真2)。

 

次に右足一本で立った状態で前に合わせたて手を下に押してもらいます。そうすると今度は前から全体重をかけられても楽に立っていられます(写真3)。

 

同じく右足一本で立って、今度は後ろに手を合わせ、後ろから手を下に押してもらうと、あっさり体が後ろに倒れてしまいます(写真4)。

 

これは、体の左の軸は押す軸で、左足立ちになり(左軸)、前から体重をかけられると、前に押す力が掛かっているのに前から体重をかけられるために前に倒れます。逆に後ろから体重をかけられると力が拮抗し立っていられます。

 

逆に体の右の軸は引く軸になっています。右足立ち(右軸)で前から体重をかけられると、後ろに引く力が掛かっているのに前から体重をかけられると力が拮抗し立っていられます。後ろから体重をかけられると引く力に対して後ろから体重をかけられるので後ろに倒れてしまうということです。

 

 写真1                       写真2

   

 

 写真3                       写真4

   

 

 

 

また、股関節や肩も左右で特性が変わります。右の股関節は閉まりやすく、左の股関節は開きやすくなっています。

まるで右ねじの法則に従っているかのようです。もしかしたら、このような人間の特性からねじの法則が出来ているのかなと思わせます。

 

この特性から体の軸も中心ではなく左に寄っています。

 

陸上のトラックや野球のベースランも左回りになっているのもこのためと思われます。

 

この左右の違いはスポーツ動作(フォーム)にも現れます。

 

例えば、サッカーやバスケットボールの切り替えし動作でも左から右に切り返すよりも右から左に切り返す方が楽に切り返せます。

 

野球やソフトボール、槍投げなどの陸上の投擲種目では、右投げの選手は左腕を外旋で緩めて移動し、足はアウトステップしながら踏み込み、前に乗り込むように投げる(写真5)のに対し、左投げの選手は右腕を内旋で締めて移動し、足はインステップしながら踏み込み、踏み込み脚を締めるように投げます(写真6)。
(外旋、内旋 http://pcwspack.web.fc2.com/kata-hiji-tekubii.html

 

写真5

 

写真6

 

 

 

ゴルフショットや野球・ソフトボールの打動作も左右どちらで打っても軸は左にあるまま打ちます(写真78910)。

 

  写真7                       写真8

   

 

写真9 打ち終わりに前に乗り込む右打者

 

写真10 ステイバックし、打ち終わりに後ろに押し返される左打者

 

 

左へ横向きに移動するときはフロントステップを踏むと歩きやすい(写真11)が、バックステップを踏むと違和感を覚えます。

逆に右へ横向きに移動するときはバックステップを踏むと歩きやすい(写真12)が、フロントステップを踏むと違和感を覚えます。

 

写真11

 

写真12

 

 

 

腕を組むと前腕(肘から手首)が上になる側の腕に外旋力がかかるため、前腕が上になる方が軸になります。

写真13は左前腕を上にして腕を組みランニングを行い、写真14は右前腕を上に腕を組みランニングを行なっています。

 

写真13

 

写真14

 

 

このように様々な動作で左右の違いを感じることが出来ます。

様々な競技でこの特性を考えた動作指導やトレーニングを指導する必要があります。

 


                                                                         (参考 常歩研究会)




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