身体観察


<観察する際のポイント>
操者は、両手人差し指が地面と平行になるように伸ばします。そして、その指を受者の乳様突起(耳のうしろにある出っ張った骨またはそのすぐ下のクボミでみる)、肩の先(肩峰といい、両肩の端にある出っ張った部分)、肩甲骨下縁(人差し指の変わりに親指でするとわかりやすい)などの左右の高さの違いをみます。また、直接受者に触れなくても少し離れたところから観察すると左右の違いがわかります。
下記のイラストを参考に観察してみましょう。




   
    


 観察結果はいかがでしたでしょうか?
 あなたの体のバランス(左右、上下、前後の違い、ゆがみ)はいかがでしたでしょうか?

 以外にも、人それぞれ大なり小なりゆがみはあるものです。観察結果で自分の体のバランスが悪かった方は、きっと驚かれたことでしょう。

 バランスが悪いからといってすぐに病気になるようなことはありませんが肩こりや腰痛、膝の痛みをはじめ体の痛みやこりは、このバランスが崩れることによって引き起こされることが多いのです。
 
 以下の部位別の説明をご参考に今後のバランスチェックや予防に役立てて下さい。

■乳様突起の高さが違う方
    →胸鎖乳突筋(起始・・・胸骨、鎖骨 停止・・・乳様突起、後頭骨)の緊張による

■首、顔の傾きが違う方
    →胸鎖乳突筋、僧帽筋(上部線維)及び首に関連する筋肉の緊張による

■肩の先(肩峰)の高さが違う方
     →僧帽筋(上部線維)等鎖骨、肩甲骨に付着する筋の緊張による

肩甲骨下縁(下角)の高さが違う方
     →拳上異常=僧帽筋(上部線維)肩甲挙筋等の緊張による
 下制(下降)異常=僧帽筋(下部線維)広背筋等の緊張による

肘の高さが違う方、手の長さが違う方
     →肩の高さの違い、肩甲骨の下縁の高さの違い、肩の異常(肩関節周囲の筋等の緊張、肘の
 異常(上腕二頭筋等)による

骨盤上縁の高さが違う方
     →拳上異常・・・腹斜筋の緊張→骨盤の縮小→腰方形筋の緊張→骨盤の拳上が
                        起こる
      下降異常・・・大腰筋の緊張→骨盤の拡大→中殿筋の緊張→骨盤の下降が
                        起こる

膝の高さが違う方
     →膝蓋骨(膝の皿)の上縁で見る。大腿四頭筋の緊張による

膝の皿の位置が違う方
     →股関節、膝関節の異常による

両脚の長さが違う方
     →骨盤の高さ異常、骨盤の開閉の異常、骨盤の前後弯の異常や股関節、膝関節の異常からも
       足の長短が起こる

両足先の開き角度が違う方
     →骨盤の開き(開閉)異常、股関節の異常、膝関節の異常、足関節の異常のいずれかからおこる。
       腰椎の異常からもおこる


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